下地処理についてSurface preparation
良質な下地処理は、良質な塗装工事に欠かせません
よい塗装工事とはなんでしょうか?
美しい仕上がりはもちろんですが、外壁を保護し、塗装が長持ちし、建物をしっかり守るというではないでしょうか。
上から塗料を塗ってしまえば建物は一見きれいになります。しかし塗装面に下地処理を行わずにひびなどが入ったまま塗装をしてしまうとすぐに塗装がはがれてしまったり、本来の塗料がもつ性能を発揮できなくなってしまいます。
下地処理は上塗りとなる塗料が壁面にしっかりと付着するように、塗装する面の汚れを落とし、ひびなどの劣化箇所を補修して滑らかにする作業です。下地処理が塗装の仕上がりに影響する割合は50%~60%ともいわれているほど重要なものです。
ペイントプロ 木村塗装では、塗料をきちんと密着させる為に、現状の外壁の状態を診断し、塗装工事に支障のないように、各部材に合わせた適切な下地処理を行います。
下地処理を行わないと起こる症状
外壁塗装においてもしも下地処理が適切に行われないと下記のような症状が発生します。
ヒビ割れの再発
ひび割れ幅が0.30mm以下の場合、ひび割れ箇所にシーリング材あるいは下塗材である微弾性フィラーを擦りつけ、ひび割れに追従させます。
もしもひび割れを補修せずに上から塗装をしてしまうと、塗料はひび割れに追従できずに再度ひび割れを起こしてしまいます。
塗膜のはがれや膨れ
塗装が剥がれるのは、塗料が外壁にしっかりと密着できていないためです。塗装が下地に密着するためには、塗装面がきれいに整えられ塗料がくっつきやすいよう整える必要があります。汚れの除去が不十分で残っている場合などは塗料が密着せずに数年で剥がれてしまうことがあります。
塗料のメーカーが定める乾燥時間を守られていない場合にも剥がれや、水分が気化して膨れが発生することがあります。
サビの再発
錆びの発生している場所に塗装する前に重要なのは、現在の錆びを落とし、適切な防サビ材を塗布してさび止めを行うことです。これをケレン作業といい、これがおろそかになっていると錆びが再発してしまいます。
下地処理の種類
下処理にはどんな種類があるのか、また作業内容を簡単にご紹介いたします。外壁材や状態に合わせて作業内容は変わります、
高圧洗浄
高圧洗浄は、電動式の高圧洗浄機(ジェッター)を使用して、古い塗膜や付着しているコケやカビ、埃や汚れ、塗装の劣化によって生じるチョーキングの粉など様々な汚れを落とす作業です。
機械で除去できない部分は手作業で行うこともあります。
もしもチョーキング現象が起きている外壁に高圧洗浄をせずに塗装してしまうと、劣化した古い塗膜が剥がれる際に、新しい塗料まで一緒に剥がれてしまいます。これらの汚れが完全に除去できない上に塗装をすると、すぐにはがれてしまうため重要な作業です。
気候などにもよりますが、完全に乾燥する時間も含めて最低丸一日はかかる作業です。
ひび割れ(クラック)補修
塗装面の汚れを落とした次は、外壁にひび割れがないかチェックします。ひび割れの上から塗装してしまうと、新しい塗装にもひび割れが発生したり、雨水が内部してしまいます。
外壁のひび割れを発見した時には、壁表面を叩いて壁の劣化具合を調べます。その時にひび割れが広がらなければ、コンクリート壁の表面だけ生じた細かな亀裂と考え、専用のコーキング材を充填して補修します。
大きな亀裂や壁を叩いて外壁表面の剥がれが広がった部分には、外壁材がモルタルの場合は、モルタルを使った補修を行います。
補修方法は外壁材や状態によって異なります。
シーリング補修
シーリングとは、外壁材同士にできる隙間を埋めるゴムのような充填材を指します。またサッシの廻りなどにも使用します。シーリングには水の侵入を防いだり、外壁材にかかる負担や衝撃を吸収する役割があります。
補修には古いシーリングを取り除いて新しいシーリング材を補填する「打ち替え」と、古いシーリング材の上から新しいシーリングを重鎮する「打ち増し」があります。
さらにシーリング材には1液タイプと2液タイプがあります。1液タイプとはそのまま使用できるタイプで、ホームセンターなどで売られているものはこちらです。
2液タイプとは硬化剤を混ぜて使用するタイプで、業者が使用するものです。この2液がきちんと混ざっていないと施工不良の原因になります。
シーリングの補修は、ホームセンターで道具が購入できるため自分でもDIYで出来てしまいそうですが、打ち方が悪いとすぐに劣化してしまい、さらに繰り返し打ち直すことで結果的に費用もかかってしまいます。基本的には、プロの業者に依頼するほうがよいでしょう。
ケレン
ケレンとは、ヤスリや電気工具を使用して、屋根の板金・金属の手すりなど主に鉄部の錆びや旧塗膜を除去するために行います。その他鉄部以外にもサイディングや木材などの表面を滑らかにするためにも行われます。
また、塗料がより密着させやすくするために、塗装面にわざとキズを付けて凹凸を作ることを目粗しといいますが、ケレンにはこの目粗しが含まれていることが多いです。
このようにケレンには、塗装面を整え、塗料を密着させることで塗料を長持ちさせるという目的があります。
ケレンの後に、鉄部にはさび止めを塗布して中上塗りをします。ケレンが不十分なまま塗装してしまうと、塗装後2~3年で剥がれてくるような初期不良になる可能性があります。
どんなに効果で優れた機能をもつ塗料を使用しても、下処理が適切になされないと、塗料の効果が発揮できず、塗料の寿命も短くなってしまうため大変重要な作業です。
外壁の状態や外壁材の種類によって必要な下処理は異なりますが、それぞれに合わせた適切な下処理が求められます。
下処理をきちんと行ってくれる業者を選ぶことも重要になってきます。
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